Human Sensing


EMG and ERP〜P300
2009年11月25日

ちの研究室は、ヒトが研究の対象です。脳波や筋電を計測し、工学的な視点で解析、ヒトが持っている特性を調べ、QOLの向上に役立ちそうなツールの開発を行っています。例えば、触覚ディスプレイ。触刺激を使って情報を伝える道具ですが、「どんな触刺激が情報伝達に使えるの?」、「触刺激の好みは?」などなど。私たちは、触刺激に対するヒトの認知弁別や嗜好を知りたいんです。でも、これらは何れもヒトの主観です。これを他観的・客観的・定量的に評価するため、うちでは脳波・筋電を使います。脳波で言えば、提示刺激に対して発現する脳電位(事象関連電位)の1成分「P300波」は刺激弁別に関連して特徴的に生じます。ので、他観的・客観的・定量的に何か使えそうでしょう。また、うちの研究室では、特定の実験環境下で特殊な触刺激を提示すると、身体に特徴的な動揺が生じることを確認しています。この身体の動揺それ自体を直接的に捉えるほか、それに伴う筋電を計測すれば、触刺激に対する認知弁別が評価できると考えています。